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2026年10月6日(火)

第50回 記念開催となる「SEMICON Japan 2026」、日本半導体が再び黄金時代へと向かう変曲点に

株式会社エンライト 伊藤 元昭
 

歴史的に類を見ないほどの巨額AI関連投資を背景に、空前の好景気に沸く半導体業界――。こうした高揚感の中で、世界を代表するマイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2026」が、2026年12月9日(水)~11日(金)に東京ビッグサイトで開催されます(図1)。しかも、今年のSEMICON Japanは、第50回の記念開催。「半導体 これまでの50年 これからの50年」をテーマに、日本の半導体産業が再び黄金時代へと向かう変曲点となるような、情報提供と交流の場と機会を数多く用意しています。

 

日本の半導体産業、次の50年間を拓く

SEMICON Japan 2026は、東展示棟の1~3と7~8ホール、西展示棟の1~4ホール、会議棟で開催され、そこに昨年を上回る1,300を超える企業・団体が出展する予定です。会場を訪れるあらゆる業界・業種の来場者に、半導体製造工程の全域にわたる最新の技術・製品に触れ、出展者と直接コミュニケーションできる機会を提供します。

展示会場、SuperTHEATER、各種セミナー、特別企画などでは、半導体製造装置技術を中核に据えながら、AIの進化・活用拡大による産業構造の変革、持続可能な社会の実現に向けた取り組み、さらには自動車・医療・ロボティクスといった先端アプリケーションのさらなる高度化などの情報もカバーします。日本の半導体産業が突き進む次の50年間の姿を、供給側と受容側の両面から垣間見ることができる場となることでしょう。

さらに、産業界だけにとどまらず、政治・経済・社会・文化などあらゆる領域で半導体の存在感と影響度が高まっていることを背景にして、経済安全保障やグローバルサプライチェーンの再構築、環境負荷低減といった重要課題に向けて半導体産業が果たすべき役割を体系的に紹介。次の50年に向けた新たなビジョンを発信していきます。
 

図1

図1 第50回記念開催となる「SEMICON Japan 2026」

 

新たな可能性を秘めたチャレンジング領域を集約した「TechLeadersARENA」

日本の半導体産業が、世界の中で、より価値ある役割を担い、さらに進化・成長していくためには、新たに育成・強化・醸成すべき技術や応用の領域がいくつかあります。SEMICON Japan 2026では、こうしたチャレンジングな領域での情報提供を一般的な展示エリアから分離し、出展者とSEMIが共創する特別エリア「TechLeadersARENA」(西展示棟3~4ホール)に集約(図2)。「Show within a Show」をコンセプトとして、単なる展示だけでなく、来場者がイベントに参加することで新たな技術やビジネスに触れながら、共に未来を作る体験が得られる場として用意します。
 

図2

図2 「SEMICON Japan 2026」の会場マップ

 

SEMICON Japanでは、これまでにも、日本の半導体サプライチェーン全体の機能と活性度を全方位から底上げするために、情報の発信と交換の場の多様化を推し進めてきました。2022年には半導体パッケージングおよび基板実装分野のトッププレイヤーが集結する「Advanced Packaging and Chiplet Summit (APCS)」を、2024年には新世代の半導体設計と検証分野にフォーカスした新たなサミット「Advanced Design Innovation Summit (ADIS)」を、2025年にはAIとサステナビリティに関わるプレーヤーが集まるスペシャルサミット「AI x Sustainability x Semiconductor Summit」と、検査・計測に特化したサミット「Metrology and Inspection Summit (MIS)」を設置しました。これらで扱う情報は、いずれも日本の半導体業界が次の50年を切り拓くために不可欠なものです。SEMICON Japan 2026では、これらをTechLeadersARENAに集め、新しいことに挑戦したい方々が、より多くの可能性に触れ、実感できる場となるようにしました。

TechLeadersARENAでは、日本の産業界が次世代に向けて育成すべき技術分野の情報を効果的に収集できる場も設けています。日本政府が投資促進を図る「17戦略分野」の筆頭として「フィジカルAI」が挙げられています。そこで、半導体・AI・ロボット・センシングを融合したフィジカルAIとその応用の開発最前線を実機のデモを通じて垣間見て体験できる場「WORLD OF PHYSICAL AI -Robotics & Semiconductor-」を設けました。ここでは、知覚から行動までつながるAIの重要性と新たな産業像を提示。政策・技術・産業を横断して、日本発のフィジカルAIの方向性を国内外に発信します。

また、同じく17戦略分野の一つとして挙げられ、近年、様々な技術的ブレークスルーが相次いで生まれて、さらなる進化と活用拡大に向かって加速している量子コンピューティングに特化した情報収集と体験ができる「量子コンピューティングパビリオン」も設置します。従来型コンピュータやAIとは異なる特徴を持つ量子コンピュータが拓く未来を体感できる貴重な機会を提供します。

 

他分野の業界リーダーや専門家が集結し、半導体の未来を議論

毎年、多くの聴講者を集めるSEMICON Japanの講演とセミナーでは、今回も魅力的なセッションを数多く用意しています(図3)。普段ならば一堂に会することが難しい、多方面の業界リーダーや専門家が講師やパネリストとして多数登壇。世界の半導体サプライチェーン産業の最新技術と市場動向について議論します。
 

図3

図3 最新動向を知り、未来を拓く議論に参加する講演・セミナーを多数用意

 

また、異分野の専門家同士が同じテーマについて違った見地から意見を交換するパネルディスカッションも多く用意しています。世界と日本の半導体産業の今を知る絶好の機会となると共に、課題解決やビジョン達成に向けた新たな知見とアプローチが生まれる場となることでしょう。ここでは、今回用意しているプログラムの中から、2026年注目のテーマであるフィジカルAIやAIエージェントに関連する講演やパネルディスカッションを紹介します。

2026年12月10日(木)には、SuperTHEATERにて、「Physical AIが切り拓く社会 その実現を支える半導体と産業基盤、国家戦略」と題したパネルディスカッションが開催されます。フィジカルAIの社会実装には、半導体や計算基盤、産業基盤、国家戦略を含む総合的な取り組みが不可欠になります。このセッションでは、政策、研究、AIプラットフォーム、最先端半導体の視点から、フィジカルAIが切り拓く社会と、その実現に向けた課題を議論します。AIロボットを象徴的な例として挙げ、次の産業と社会を形づくるために何が求められているのかを議論します。パネリストとして、自由民主党 衆議院議員の山際大志郎氏、一般社団法人AIロボット協会 理事長の尾形哲也氏、NVIDIA 日本代表 兼 米国本社副社長の大崎真孝氏、Rapidus 代表取締役社長 兼 CEOの小池淳義氏が登壇します。モデレーターは、経済産業省 商務情報政策局 AI産業戦略課長の渡辺琢也氏が務めます。

2026年12月10日(木)には、SuperTHEATERにて、「Agentic AIが拓く産業の未来―自律知能が変える産業と社会」をテーマとした複数の講演が予定されています。生成AIは、対話するAIから、自律的に判断・行動する「Agentic AI」の時代へと進化してきました。このセッションでは、その最前線と実現を支える基盤技術、社会実装の可能性を探り、AIエージェントがもたらす産業と社会の変革、そして未来像を展望します。さらに、人とAIが協働する新たな社会のあり方についても考察します。Intel Corporate Vice President and General Manager of Foundry Construction and Sourcing organizationのDave Bloss氏やソフトバンク 常務執行役員 丹波廣寅氏など、AIエージェントを活用したビジネスイノベーションに取り組む方々が登壇します。

 

日本の半導体産業の明るい未来を感じ、形にしていく3日間

SEMICON Japan 2026では、50回記念の特別企画を多数用意いたします。

会議棟と東棟をつなぐ通路では、半導体技術とSEMICON Japanの50年を振り返る記念展示「HISTORY ROAD」をご覧いただけます。日本の半導体産業が開く未来とそこでの強みは、これまでの50年間で培ってきた技術・実績・経験・記憶の上に築かれることになることでしょう。これまで日本の半導体産業は何を成し遂げてきて、いかなる知恵を蓄積し、未来に向けたどのような強みを持つのか。再認識できる場を提供いたします。さらに全国の様々な祭りが日替わりでやってくる「the MATSURI」を開催。会場を訪れる来場者は、日本の半導体産業の高揚感と明るい未来を盛り上げます。

SEMICON Japan 2026は、日本の半導体産業がこれからの50年間進むべき道を指し示します。同時に、半導体産業に関連する一人ひとりが抱える課題を解決し、目指す目標を実現するためのヒントを得るための絶好の機会を提供します。実際に会場へと足を運び、会場の展示を見て、講演やセミナーを聴講し、出展者や講演者と対話することで、半導体業界の進化・発展の行方を感じることができるでしょう。

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