2025年12月11日(木)
PFAS対策最前線🌿
株式会社エンライト 伊藤 元昭
昨今PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)の人体・環境への有害性がクローズアップされ、欧米を中心にPFAS規制強化が進められています。そして、製造プロセスでPFAS使用が不可欠な半導体産業では大きな戸惑いが広がっています。
SEMIでは、SEMI PFASイニシアチブにおいて、半導体業界におけるPFAS対策を後押しするための業界横断的な取り組みを推し進めています。具体的には、最新の規制動向の情報提供、業界内連携の促進、政策提言、技術支援などに取り組むことで、持続可能な社会と半導体産業の発展に貢献しています。
そして、「SEMICON Japan 2025」では、会期2日目の2025年12月18日(木)に、会議棟7階 TheSUMMITにて、AI x Sustainability x Semiconductor Summitのセッションの一つとして「PFAS対策最前線 半導体産業の挑戦」と題したセッションを開催します(無料)。本セッションでは、産官学が連携して、PFASに関する解決策を見つけ、持続可能な社会と半導体産業の更なる発展のために果たすべき役割と道筋について議論します。
最新規制動向とSEMIによる業界内連携支援の取り組みを報告
今回開催するセッションでは、グローバル規制の最新アップデートとして、欧州ECHAや米国EPAの最新の動きについて、専門家が解説します。特に、不透明な「適用除外」の行方や、今後のタイムラインについての最新情報は、経営判断に直結する重要情報となります。
まず、SEMI PFASイニシアチブの真白すぴか氏が、「SEMI及び半導体業界におけるPFAS対策の動向」と題して、半導体業界でのPFAS対策の最新動向とSEMIの取り組みを俯瞰して紹介します。また、MerckのSurésh Rajaraman氏は、「Towards a Greener Future: More Sustainable Materials in Semiconductor Manufacturing」と題して、PFASおよび温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた代替物質の特定に向けた同社の取り組みを紹介します。さらに、IBM ResearchのAlessandro Curioni氏は、「The Sustainable Materials Revolution Driven by IBM Material DX」と題して、対策物質の探究を見据えたデータを活用した効果的で効率的な新素材開発の最新動向と同社の取り組みを解説します。
加えて、世界中の業界リーダー、半導体政策をリードする政府関係者と最先端の研究を担うアカデミアの継続的連携を促すプラットフォームである「SEMI International Policy Summit(SIPS)」の日本部会 SIPS Japan PFASワーキンググループが、実態把握やリサイクル、回収破壊技術を支援する活動などを報告します。東京エレクトロンの濱 尚矢氏が半導体製造工程および設備・製造装置のライフサイクル中でのPFAS利用の実態把握を整理して課題と今後の方向性を、AGCの淀川正英氏がフッ素ポリマーのリサイクルを中心としたフッ素循環に関する業界横断的活動を、ダイキン工業の大下真介氏がPFASの改修・破壊に関しての網羅的な技術調査とその実行可能性について解説します。
そして、SEMI EuropeのStefano Ramundo Orlandoは、「EU Legislative Framework for Chemicals」と題して、EUのREACH規則に基づく進行中のPFAS規制プロセスと、それが欧州の半導体産業に及ぼす潜在的な影響について概説します。欧州の競争力とイノベーション能力を確実に保護することを目指して、SEMIが現在行っている技術支援と政策提言についても紹介します。
半導体業界に携わる、より多くの方々にご来場いただきたいと考えております。
AI x Sustainability x Semiconductor Summit
Driving a Sustainable Future with AI and Semiconductor Innovation
AIと半導体技術の革新が持続可能な未来を推進する